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冷え性の予防と改善(2024年12月)

 冷え性とは、手足の先や腰などが冷えやすくなる身体の状態です。冷えやすい、体温が温まりにくい体質のことで、医学的な病名ではありませんが、頭痛や肩こり・便秘や下痢・不眠やうつなどを伴うこともあり、悪化すると内臓や免疫機能の低下から重篤な症状をきたす場合もあるため、注意が必要です。

主な原因としては、筋肉不足・自律神経の乱れ・基礎代謝の低下等があり、バランスのとれた食事・定期的な運動・質の良い睡眠が大切となります。腰から下の下半身、お尻やふくらはぎの冷えるタイプの下半身型は、筋肉のコリによる血行不良が考えられます。手先や足先の冷えが強い四肢末端型は、食事量が少なかったり運動不足によるものが多いです。手足は温かいものの下腹部や二の腕に冷えを感じたり、下痢などの症状が続く内臓型は、交感神経の働きが弱いことでおこりやすいと言われています。基礎代謝の低下でおこる全身型は、ストレスや生活習慣の悪化の影響が考えられます。

筋肉や血液の元となる、たんぱく質(鶏ささみや豚ロース等の肉・マグロやかつお等の魚・たまご・納豆などの豆類)や鉄分(レバー・あさりやしじみ等)を意識して摂りましょう。身体を温める生姜・れんこんやゴボウ等の根菜類もお勧めです。ストレッチで血行を良くし、ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動と、スクワットなどの筋トレを組み合わせておこなうと効果的です。入浴は、38~40度くらいのぬるめのお湯にゆっくりつかることで、自律神経の働きが良くなります。

生活習慣を見直しても冷えが改善しない場合は、甲状腺や末梢動脈疾患などの疾病による場合もありますので、かかりつけ医にご相談ください。

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