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白内障のケア(2019年8月)

白内障とは、レンズの役割を果たす水晶体の混濁により視力の低下をきたす目の病気です。原因の90%以上は加齢によるもので、50歳代で約50%、60歳代で70~80%の方が罹るといわれています。その他、紫外線や酸化ストレスの原因となる喫煙、糖尿病や副腎皮質ステロイドなどの薬物が影響し発症します。

水晶体の加齢は、10歳代後半から少しずつ始まっていて、徐々に物を見る力が弱くなり、30歳を過ぎると水晶体の弾力性が低下しピントの調節が難しくなってきます。さらに加齢が進むと、レンズ自体にひずみを生じ、乱視や遠視といった屈折の異常が認められることもあります。水晶体が硬くなると最終的に白濁した状態になり、水晶体全体に混濁がある場合にはぼやける・かすむ等の症状があらわれ、水晶体の中心のみ混濁が認められる場合には、近くの物ばかり見える(近視化)や物が二重に見える等の症状が出てきます。通常の近視や乱視、遠視等とは異なり、眼鏡やコンタクトレンズでは矯正できないことが特徴です。点眼薬や内服治療は病気の進行を抑えることを主としているため、視力の回復には手術が適応となります。

予防には、禁煙が必須です。抗酸化効果の高いビタミンを多く含むキウイやレモン、いちごや柿などの果物や、ニンジン、トマト、ほうれん草などの緑黄色野菜をしっかり摂るよう心がけてください。紫外線対策は夏場だけでなく一年を通して必要です。天気の良い日はサングラスや帽子などを使用しましょう。サングラスは、目に有害な青色光線のカット率が高く眩しさを抑えるブラウン(茶)色がお勧めです。

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