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春は自律神経の乱れに注意(2021年2月)


交感神経と副交感神経という二つの自律神経がバランスをとりながら、身体の動きを調整しています。春は1年のうちで寒暖差が一番大きく、気温の変化に対応するため身体は交感神経の働きが優位な緊張状態が続きやすくなります。
 心身を活発にする交感神経が働くと、たくさんのエネルギーが消耗され疲れやだるさを感じやすくなります。低気圧の影響で血液中の酸素濃度が下がり、日中の眠気や身体のだるさを感じやすくなることもあります。冬に比べて日照時間が長くなるため、朝早く目が覚めたり夜更かしが増えたりすると、心身を休め回復させる副交感神経の働きが悪くなり、朝起きた時の疲労感やめまい・耳鳴り・立ちくらみなどを起こす場合もあります。このような症状は複数同時にあらわれたり、日によって軽かったり重かったりし、コントロールが難しくなります。
 食事を摂ると消化のために副交感神経が働き、身体はリラックスモードになります。欠食や偏食は避け、バランスの良い食事を普段から心がけましょう。自律神経を整える作用のあるビタミンC(果物・いも類など)・ビタミンA(緑黄色野菜・卵など)・ビタミンE(ナッツ類・魚介類など)・カルシウム(乳製品・豆腐やごまなど)を積極的に摂りましょう。運動をすると自律神経のバランスを整えるセロトニンというホルモンが分泌されます。ウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動が効果的です。普段から、歩幅を広げて歩く・こまめに動く・階段を使用するなど、日常生活の中で工夫して動く習慣を持っておくことが大切です。入浴やシャワーだけでなく10~20分湯船につかり、深い眠りを誘うために目元や首元を40度くらいの蒸しタオルやアイマスクで温めると、睡眠の質が良くなります。

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