健康の維持こんにちは保健師です!

健康に役立つ情報を、毎月お届けします

手足口病(2024年8月)

  手足口病は、手のひらや口の中などに水疱性の発疹ができる、コクサッキーウイルスやエンテロウイルス等による急性ウイルス感染症です。主な感染経路は、くしゃみや咳による飛沫感染ですが、感染者の便に含まれたウイルスが口に入ることでうつる糞口感染や、ドアノブやつり革などを触ることでうつる接触感染もあります。
5歳以下の乳幼児を中心に流行しますが、大人も感染することがあります。発疹の強い痛み・全身倦怠感・関節痛・筋肉痛・高熱など、大人の方が症状が重くでることがあるのが特徴です。また、ウイルスがいくつもあるため、一度罹っても何度も罹る場合もあります。今年は夏に大流行していますが、秋から冬にかけてもみられる感染症です。
 感染後の潜伏期間は3~5日ですが、ウイルス排出は1~2週間、まれに数か月にわたることがあります。特別な治療法はなく、対症療法となりますが、まれに髄膜炎や心筋炎などの重篤な合併症を伴うことがあるため、体調不良を感じたら早めに受診しましょう。
 手洗い・うがいの習慣化と、日ごろから免疫力を高めておくことが大切です。特に、
トイレやおむつ替えの後などは、ハンドソープと流水で20秒以上洗いましょう。睡眠不足は免疫力低下につながります。休日の寝だめ等で調整するのではなく、睡眠時間を毎日同じくらい確保してください。飲酒は睡眠の質を悪くするため、寝酒は控え、飲みすぎないようにしましょう。日焼けは体力とともに免疫力を下げることもあるため、長時間の日光浴は避け、長時間の屋外での作業には気を付けましょう。暴飲・暴食は胃や腸に負担をかけます。腸が疲れると免疫力も下がるため、腸内の善玉菌を増やす納豆やヨーグルトなどの発酵食品はお勧めです。

バックナンバーはこちら