加齢と胃炎(2025年8月)

食後の胃もたれや膨満感、食欲不振、胸やけや胃痛などの自覚症状を感じるのは個人差があり、無症状の場合もありますが、慢性胃炎や胃潰瘍等に進行することもあるため、注意が必要です。
定期的に検診を受けて、胃の状態を確認しておくことが大切です。偏った食生活、喫煙や過度の飲酒は胃粘膜を傷つけ防衛機能を低下させる要因となり炎症を増幅させます。バランスの良い食事を日ごろから意識して、刺激の強いものや消化の悪いものは控えるよう心がけてください。たばこやアルコールは控えることが基本です。ストレスは自律神経を乱し胃酸の過剰分泌を引き起こすため、心身ともに疲労を蓄積しないよう気をつけましょう。
胃もたれの場合であっても、胃粘膜の血流改善、胃酸分泌の抑制・中和、消化不良を助ける消化酵素など、効果を発揮する成分が胃の状態によって飲む薬の種類が変わってくるため、市販薬を選ぶ際は、薬剤師に相談すると安心です。早期の適切な治療で進行を遅らせたり合併症を防ぐことが可能なため、症状が改善されない場合は、消化器内科を受診し正確な診断を受けるようにしてください。