新型コロナ感染症の季節です
2019年に発生した新型コロナ感染症は、コロナウイルスによる急性呼吸器感染症です。ウイルスは流行していく中で少しずつ変異をおこすため、一度感染をしたことがあっても再感染する可能性があります。くしゃみや咳でウイルスを含んだ飛沫が飛び散り、それを吸い込むことで感染します。ウイルスで汚染された手指を介してドアノブやスイッチなどに触れることで、目・鼻・口などの粘膜からも感染することがあります。症状の特徴としては、1~7日の潜伏期の後、咽頭痛・鼻汁・鼻閉といった上気道症状に加えて、倦怠感・発熱・筋肉痛といった全身症状があらわれます。この中でも特に、カミソリ痛と呼ばれるほど、のどの痛みが強いのが特徴です。
低温で乾燥しがちな冬は新型コロナウイルスが広まりやすいため、手洗いの徹底と外出時にはマスクの着用を心がけましょう。アルコール消毒で感染力を失うため、手などの皮膚消毒は70~80%程度の消毒用アルコール、物の表面の消毒には0.05%次亜塩素酸ナトリウムが有効です。空気中にエアロゾル状態でただよったウイルスは約3時間で死滅しますが、ステンレスの表面には24時間、プラスチックでは72時間、使用した不織布マスクの外側では7日間も生き続けます。屋外より室内での感染が18倍以上とも言われているため、部屋の換気は重要です。商業施設では30分に1回の換気が推奨されていますが、自宅で家族だけの生活の場合は、午前と午後に1回などの定期的な換気を意識してください。
新型コロナワクチンは、入院や死亡などの重症化予防の効果があります。効果の持続は約半年とされていますので、定期的に接種しておくと安心です。