帯状疱疹に気をつけて(2026年1月)



帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。帯状疱疹が人から人にうつることはなく、初めて感染した場合は水痘(水ぼうそう)として発症します。水ぼうそうが治った後にウイルスは身体内の脊髄から出る神経節に潜伏していて、加齢やストレス・過労などが原因となって免疫力が低下すると、再活性化し帯状疱疹として発症します。特に50歳代から発症率が高まり80歳までに3人に1人が罹患していますが、患者の3割は20~30歳代の若い年代で、とても身近な病気です。
ウイルスは神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、痛みを伴う帯状の赤い発疹が出現します。この発疹に続き、中央部がくぼんだ水ぶくれができると痛みが強くなるのが特徴です。顔面に発症すると、角膜炎や結膜炎・耳鳴りや難聴・顔面神経麻痺等を起こすことがあります。腰や下腹部では、便秘や尿が出にくいといった症状を伴うこともあります。治療が遅れると、治った後も痛みが長く残ることもあるため、神経に沿って身体の片側だけの皮膚に違和感やピリピリとした痛みを感じたら、早めに皮膚科を受診しましょう。
食事や睡眠・ストレス解消などの日頃の体調管理が、発症予防につながります。免疫細胞をつくる肉や魚などのたんぱく質や、免疫機能の維持や活性化につながる緑黄色野菜や果物などのビタミンを、日頃から意識して摂ることが大切です。年齢とともに免疫力は弱まるため、50歳から予防接種が受けられ、60歳以上の基礎疾患のある方や65歳以上の方は、定期接種の対象となっています。ワクチンには2種類あり、接種回数や接種部位等が異なります。かかりつけ医に相談し、発症や再発の予防に気をつけましょう。