百日咳の流行(2026年2月)


百日咳は、インフルエンザやコロナの原因であるウイルスとは異なり、百日咳菌という細菌による、特有のけいれん性の激しい咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性の気道感染症です。小児に多く見られますが、感染力は非常に強く、いずれの年齢でもかかる疾患で、昨年は過去5年間で最も流行し、今年に入ってからは都内でも大人の感染が多く確認されいています。
感染経路は、鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染や、感染者との接触による接触感染とされています。潜伏期間は通常1~2週間ですが、短い場合は4日、長いと3週間程度もかかる場合もあります。初期症状は、鼻水やくしゃみ、のどの痛みなどの軽い風邪に似た症状のため放置しがちですが、咳がはじまると数週間から数か月続き、特に夜間から明け方にかけてひどくなるため睡眠不足・疲労感・食欲不振・筋肉痛など、生活に支障をきたすことも少なくありません。また、咳のしすぎからくる嘔吐の症状がでることもあります。
治療には、抗菌薬・抗生物質・漢方薬などがありますが、咳が出る前に治療を開始しないと抗菌薬が効かは咳がおさまらないことが多いです。ただし、感染してから3週間以内は身体内に菌が残っているため、周囲の人にうつさないために抗菌薬を処方されることもあります。
日頃より、手洗い・マスクの着用や消毒などの予防法は習慣化しておくと安心です。一度罹患しても終生免疫の獲得はできないため、大人になってからもワクチン接種しておくと感染拡大防止や重症化予防につながります。