健康の維持こんにちは保健師です!(最新号)
立ち仕事と下肢静脈瘤(2025年2月)
血管が拡張し、下肢静脈瘤の発症リスクが高くなります。1日10時間以上1か所に立ってあまり動かない立ち仕事の方に多く、肥満や便秘などがあるとさらに悪化させることがあります。下肢静脈瘤は、血管(静脈)がコブのようにふくらんだ状態で、クネクネ・ボコボコして目立ったり、クモの巣のように細い血管が透け長時間、脚を動かさない状態が日常的になっていると、重力で下肢に血液が溜まりて見えて目立ったりします。良性の病気ですが、自然に改善せずに時間の経過とともに徐々に悪化し、足のだるさやむくみなどの症状が慢性的におこると生活の質を低下させます。まれに湿疹や潰瘍ができ重症になることもあります。
むくみ(浮腫)は、皮下脂肪に余分な水分がたまった状態です。靴下の跡が残ったり、すねを指で5秒ほど強く押すとへこんだまま戻らなくなるため、ご自身でも早期に確認できます。かかとの上げ下げを繰り返すなど、ふくらはぎの筋肉のストレッチや、入浴中に脚の下から上に軽くさするようなマッサージを日ごろから行っていると、予防につながります。
症状が強いと外科的治療が必要になる場合もありますが、医療用の弾性ストッキングの着用等で症状の軽減や再発予防につながることが多いです。診療科は、血管外科が一般的で、心臓血管外科・一般外科・皮膚科・形成外科などでも診てもらえます。下肢静脈瘤を専門にするクリニックもあるため、まずは、かかりつけ医に早めにご相談ください。